シーリングワックスは、シーリングスタンプに彫り込まれたデザインをワックスに押すことで立体的に形作られます。
その立体がつくりだす陰影がアンティーク感たっぷりで何ともいえない美しさになるのが、シーリングワックスの魅力。
シーリングワックスに浮かび上がるデザインは、色々な角度から眺めると様々な表情をみせてくれるのです。
でも、ワックスの色やデザインによってはモチーフが分かりにくかったり、ちょっと物足りなく感じてしまうこともありますよね?
「デザインのモチーフをもっと目立たせたいな。」
なんて思ってしまうこともしばしば。
そこでこの記事では、シーリングワックスのデザインの部分だけに色付けする方法をご紹介したいと思います。
にんじん
シーリングワックスのデザインを色付けした効果
まずはシーリングワックスに色付けしたときと、色付けしていないときを比較してみましょう。
写真は、『ハート』のシーリングスタンプと淡いピンクのワックスを使いました。
淡いピンクのワックスはとてもカワイイ色なので、写真左側のように、シーリングワックスはそのままでも良い仕上がりです。
でも少し主張が弱い色なので、封筒やラッピングの色合いによってはアクセントとして物足りなくなってしまいそう。
そんなときは、写真右側のようにハートのモチーフにシルバーで色付けすると、デザインがクッキリ浮かび上がって、シーリングワックスの存在感がすごくあがります。
シーリングワックスのデザインを特に目立たせたいときには、デザイン部分の色付けは効果が高いのでおススメです。
但し、その分もともとのシーリングワックスが持っている柔らかい雰囲気が薄れてしまいます。
なのでデザイン部分の色付けは、ワックスの色やデザインのモチーフ,シーリングワックスの目的などに注意して使い分けた方が良いですね。
油性ペンでデザインに色付けする方法
ではデザイン部分の色付けってどうやっているのでしょう?
・・・方法はとても簡単。市販の油性ペンを使って塗るだけなんです。
シーリングワックスのデザインは立体的に浮かび上がっているので、油性ペンのペン先が多少太くても細かい形状までキレイに塗ることができます。
私のInstagramで動画も投稿していますので、参考にしてくださいね。
注意しておきたいことはふたつだけ。
- 版面からはみ出したワックスの部分も浮き上がっているので塗らないように気をつけること。
- 背景に色がつかないように、油性ペンのインクが垂れないよう気をつけること。
油性ペンは、種類によってワックスをはじいてしまったりインクが垂れやすいものがあるので、色々なペンを試してみると良いと思います。
ちなみに私が愛用しているのは、三菱のペイントマーカーの細字丸芯。
シルバーとゴールドの2本を、シーリングワックスの色付け用に使っています。
シルバーはとても塗りやすいのですが、ゴールドはちょっと垂れやすい。同じメーカーでも色が違うと使い勝手が変わるので自分の好みの色で使いやすいものを探してみてください。
デザインの色付け事例
にんじん
『雪の結晶』のシーリングワックス
雪の結晶は、白や白に近い色のワックスで押すのもステキなのですが、ブルーやネイビーなどの暗い色のワックスを使って結晶のデザインを白やシルバーで色付けすると、とてもシャープでデザインが際立ちます。
『ハロウィン館』のシーリングワックス
ハロウィンといえば、オレンジと黒の組み合わせですよね。
この事例では、明るくはっきりとしたオレンジのワックスを使って、デザインを黒の油性ペンで塗りつぶしています。
ハロウィンの怪しげな雰囲気を持ちつつ、遊び心を感じるポップなシーリングワックスに仕上がっています。
まとめ
この記事では、シーリングワックスのデザインを華やかに目立たせるために、色付けする方法をご紹介しました。
色付けの方法は、市販の油性ペンでデザインを塗るだけなのでとても簡単です。
ちょっとしたひと手間ですがシーリングワックスの印象が大きく変わる方法なので、ぜひ活用してください。
アイディア次第で色々工夫できると思いますよ。