仕上がりが美しく郵送にも使える!エルバン社 フレキシブルタイプの芯無しシーリングワックス

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シーリングスタンプは、中世ヨーロッパで手紙に封をするために使われていた『封蝋』のことです。
だから、シーリングワックスを封筒に押して郵送してみたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

昔ながらのワックスは割れる可能性があるので郵送には使えませんが、最近は郵送にも使える樹脂製のワックスも増えてきています

にんじん

郵送できるシーリングワックスがあるなら是非使ってみたいですよね。

郵送にも使えるおススメなワックスのひとつは、エルバン社の『フレキシブルタイプ』芯無しワックス。

もしもあなたが、郵送できるワックスの中で昔ながらの本格的な『封蝋』のような仕上がりにしたいならピッタリのワックスなんです。

そこでこの記事では、本格的な芯無しワックスでありながら封筒に押して郵送にも使える、シーリングスタンプの老舗ブランド『エルバン社』の『フレキシブルタイプ』のワックスをご紹介したいと思います。

ワックスの特徴、メリットやデメリットまで順を追って説明していきますね。

エルバン社の『フレキシブルタイプ』芯無しワックスの概要

エルバン社の芯無しシーリングワックスは2種類

フランスにある『エルバン社』はこちらの記事でもご紹介しているように、世界的に有名なシーリングワックスの老舗ブランドです。

sealingwax_brand_eyecatchシーリングスタンプ用品を購入するなら?日本でも入手できるブランドを紹介します。

エルバン社は、シーリングワックスのラインナップがとても幅広く、スタンダードな芯無しワックスからグルーガン専用のグルーワックスまで豊富に扱っているブランド
だからエルバン社の製品だけでも、自分の目的や好みに合ったシーリングワックスを見つけることができるはずです。

スプーンに溶かして使う『芯無しシーリングワックス』は、最もスタンダードなタイプのワックスですが、エルバン社はその中でも『フレキシブルタイプ』と『ハードタイプ』の2種類があって、目的や用途に合わせて選択することができます。

この記事でご紹介したいのは、『フレキシブルタイプ』の芯無しワックス。まずは、販売単位やカラーバリエーションなどの基本的な情報を説明しておきますね。

ちなみに『ハードタイプ』はこちらの記事でご紹介していますので参考にしてください。

herbin-hardwax_eyecatch初心者でも仕上がりがキレイで扱いやすい!エルバン社 ハードタイプの芯無しシーリングワックス

『フレキシブルタイプ』芯無しワックスの基本情報

『フレキシブルタイプ』の芯無しワックスは、比較的やわらかく割れにくいタイプのシーリングワックスです。
スタンプを押してあと、冷えて固まっても弾力があり、少しくらいなら曲がっても壊れません。

にんじん

だから封筒に押して郵送しても大丈夫なんですね。

カラーバリエーションは全部で10種類。
大きく分けると、メタリックカラーとマットカラーの2種類に分かれます。

メタリックカラーは、『ゴールド』『ブロンズ』『シルバー』の3種類。

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マットカラーは、『ミッドナイトブルー』『レッド』『パープル』『ダークグリーン』『アイボリー』『ローズ』『パルマブルー』の7種類です。
写真は、手許にあった『アイボリー』『ミッドナイトブルー』『ダークグリーン』の3色だけ載せています。

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特にメタリックカラーは、柔らかいタイプのワックスとは思えないくらいアンティーク感・高級感の質感が高く、本格的なシーリングワックスの仕上がりになるのでおススメ
T+1のオンラインショップでも販売しています。

参考 エルバン社シーリングワックス(芯無し/フレキシブルタイプ/4本入り)T+1 onlineshop

エルバンの芯無しワックスは、一箱単位で販売されていて、4本のワックスが入っています。
シーリングスタンプの版面サイズにもよりますが、1本のワックスで大体10個くらいのシーリングワックスが作れるので、一箱で40個くらい作れます

国内でもよく流通していて、アマゾンや楽天でも販売されているので、買いやすいワックスですね。

にんじん

エルバン社の芯無しワックスは、国内でも流通量が多いので比較的簡単に購入できるし、カラーバリエーションも豊富です。

エルバン社『フレキシブルタイプ』芯無しワックスの特徴

では、エルバン社のフレキシブルワックスの特徴を、さらに詳しく解説していきます。
実際に使うときに重要なポイントである『使うときの扱いやすさ』と『仕上がりの美しさ』の2つの観点で整理してみますね。

ワックスを使うときの扱いやすさ

  • 比較的弾力があり、少しくらい曲げても割れない
  • 溶けたワックスは粘り気が少なく垂らすと広がりやすい
  • やや固まりにくく、スタンプも剥がれにくいときがある

エルバン社のフレキシブルワックスは、スタンプを押して固まった後も、少しくらい曲がっても壊れない柔らかいワックスであることが最大の特徴です。

実際に私も検証のために、ハガキや手紙の入った封筒にフレキシブルワックスでシーリングスタンプを押して何度も郵送してみましたが、割れたり千切れたりしていたことはありません。

にんじん

よほどヒドイ扱いを受けなければ問題ないでしょう♪

ですが、柔らかいワックスのせいか粘り気が少なく、溶かして垂らしたときに薄く広がってしまいやすい性質もあります

そうすると、

  • ワックスが彫られた部分にキレイに入り込まなくてデザインが欠けてしまう。
  • 版面を押した部分の厚みが少なくて透けてしまう。
  • 版面からはみ出したワックスの形がイビツに広がってしまう。
のような不具合が起きやすくなるので、なるべく溶け過ぎないようにコントロールすることが必要です。

また、スタンプを剥がすときはやや剥がれにくいので、ワックスがしっかり固まるまで待った方が良いです。

扱いやすさについてまとめると、エルバン社の『フレキシブルタイプ』芯無しワックスは、郵送に使える便利なワックスだけど、押すときは少し慣れやノウハウが必要なワックスであると言えるでしょう。

押し慣れていないと上手に押せないので、中級者のワックスとも言えますね。

にんじん

シーリングワックスの仕上がりの美しさ

  • メタリックカラーはラメ感があり高級感がある
  • マットカラーはデザインがクッキリと浮き出る
  • マットカラーは樹脂っぽい質感があり、ハードワックスの質感には劣る

フレキシブルワックスは、割れやすいハードタイプには劣るものの、シーリングワックス特有の色合いと艶(ツヤ)が再現されています
郵送できるシーリングワックスの中で比べるとトップレベルで、昔から利用されている本格的なシーリングワックスにとても近い仕上がりです。

メタリックカラーは、パールが混ざっているのでラメ感がある色合いで艶(ツヤ)もあるので、伝統的なシーリングワックスとほぼ同一の高級感があります。

また、マットカラーは色の濃淡が無いので、陰影だけがクッキリと浮かび上がり、デザインの魅力を引き立ててくれます
但し、パールの混ざったワックスと比べると、樹脂っぽさが表れてしまい若干見劣りするので、ゴールドやシルバーのインクパッドや油性ペンで色付けするなどの工夫をした方が良い場合もあります。

にんじん

マットカラーのフレキシブルワックスは色付けした実例もあとで紹介しますね。

エルバン社『フレキシブルタイプ』芯無しワックスの実例

ここまで、エルバン社『フレキシブルタイプ』の芯無しワックスの基本的な情報や特徴をご紹介してきました。でも実際のところ「押したらどんな感じになるの?」という見栄えが一番気になると思います。

そこで、私が実際に利用した実例写真を幾つかご紹介しますね。

ウェディングの招待状にメタリックカラーのワックス

こちらの招待状は、ゴールドのフレキシブルワックスを使った事例です。
ウェディングの招待状は、郵送できることが前提条件となりますが、できるだけ質感の高いワックスを使いたいですよね。
メタリックカラーのフレキシブルワックスは、封筒に押して郵送できるのに、質感が高くアンティーク感があるのでピッタリです。

メッセージ用の封筒に明るいマットカラーのワックス

マットカラーのワックスは、ハードワックスの質感には及ばないものの、普段使いならそのままでも十分オシャレです。
文通相手に季節を感じてもらうために使うのも良いですね。

ダークカラーのワックスに押してデザインに色付け

フレキシブルワックスの『ミッドナイトブルー』や『ダークグリーン』は、とても色が濃いのでそのままではデザインが分かりにくくなってしまいます。
でも、デザイン部分をシルバーやゴールドで色付けすると、一気に華やかにすることができます。

色付けの方法はこちらの記事を参考にしてくださいね。

wax-coloring-design-eyecatchシーリングワックスのデザインがクッキリ浮かび上がるように色付けする方法

まとめ:エルバン社『フレキシブルタイプ』芯無しワックスを使おう

この記事では、エルバン社の『フレキシブルタイプ』芯無しシーリングワックスの基本的な情報や特徴について紹介してきました。
ご紹介してきた内容を整理して、メリットとデメリットにまとめてみますね。

メリット
  1. 柔らかいワックスだからハガキや封筒に押して郵送できる
  2. 本格的なシーリングワックス特有の色合いと艶(ツヤ)がある
  3. メタリックカラーはラメ感があり高級感がある
  4. マットカラーはデザインがクッキリと浮き出る
デメリット
  1. 溶けたワックスは粘り気が少なく垂らすと広がりやすい
  2. やや固まりにくく、スタンプも剥がれにくいときがある
  3. マットカラーは樹脂っぽい質感があり、ハードワックスには劣る

フレキシブルワックスは溶かしたときも粘り気が少ないので、ワックスの垂らし方,押し方にはコツが必要です。しかし、郵送にも使えるワックスの中では、最も『本格的なシーリングワックスの質感』の仕上がりになります。

メタリックカラーはそのままでも非常に質感の高いシーリングワックスになりますし、マットカラーでもやや樹脂っぽさがありますが、あまり気にする必要は無いレベルです。
また、ダークな色合いのマットカラーなら、シルバーやゴールドで色付けするとオシャレな仕上がりになるのでおススメです。

総合してフレキシブルワックスは、シーリングスタンプに慣れてきた中級者が、質感の高いシーリングワックスを使って郵送したいときに、特におススメのワックスだと思います。

にんじん

私はまだシーリングスタンプ初心者の頃に使い始めたので、上達するまで何度も押し直したりしていました。

カラーバリエーションも多いし国内でもよく流通しているので、『シーリングワックスを押して郵送できることが重要』と考えている初心者さんでも、練習しながら活用するのも良いかもしれません。是非一度、試してみて下さいね!