シーリングスタンプを押すときの楽しみのひとつは、ワックスを選ぶときですよね。種類が豊富なので、自分の好きな色やデザインに合わせた色を選ぶことができます。
その中でもシーリングワックスの老舗ブランドであるエルバン社の『ハードタイプ』の芯無しワックスは、国内でも流通量が多いので、比較的簡単に購入することができます。
ワックスにパールが入ったパーリーカラーのシリーズであることが特徴で、発色がキレイだから使いたい人も多いはず。
にんじん
そこでこの記事では、エルバン社の芯無しハードワックスの特徴、メリットやデメリットまで、ご紹介したいと思います。
Contents
エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスの概要
エルバン社の芯無しシーリングワックスは2種類
フランスにある『エルバン社』は世界的に有名なシーリングワックスの老舗ブランドです。
エルバン社のことが知りたい方はこちらの記事を読んでくださいね。
エルバン社は、シーリングワックスのラインナップがとても幅広く、スタンダードな芯無しワックスからグルーガン専用のグルーワックスまで豊富に扱っているブランド。
だからエルバン社の製品だけでも、自分の目的や好みに合ったシーリングワックスを見つけることができるはずです。
スプーンに溶かして使う『芯無しシーリングワックス』は、最もスタンダードなタイプのワックスですが、エルバン社はその中でも『フレキシブルタイプ』と『ハードタイプ』の2種類があって、目的や用途に合わせて選択することができます。
この記事でご紹介したいのは、『ハードタイプ』の芯無しワックス。まずは、販売単位やカラーバリエーションなどの基本的な情報を説明しておきますね。
『ハードタイプ』芯無しワックスの基本情報
『ハードタイプ』の芯無しワックスは、その名の通り固くて脆い(もろい)ワックスです。
ワックスにパールが含まれてラメ感がある色合いの『パーリーカラー』であることが特徴です。
カラーは、「パーリーレッド」「パーリーブルー」「パーリーオレンジ」「パーリーグリーン」「パーリーアイボリー」の全5色展開になっています。
一箱単位で販売されていて、4本のワックスが入っています。
にんじん
T+1のオンラインショップでも全色販売していますので、よろしければこちらからご購入ください。
参考 エルバン社シーリングワックス(芯無し/ハードタイプ/パーリーカラー/4本入り)T+1 onlineshop国内でもよく流通していて、アマゾンや楽天でも販売されているので、買いやすいワックスですね。
J.HERBIN シーリングワックス(ハードタイプ)パーリーオレンジ
エルバン社『ハードタイプ』芯無しワックスの特徴
では、少し繰り返してしまう点もありますが、エルバン社のハードワックスの特徴を詳しく説明したいと思います。
ワックスの特徴は、実際に使うときに重要なポイントである『使うときの扱いやすさ』と『仕上がりの美しさ』の2つの観点から整理してみますね。
ワックスを使うときの扱いやすさ
- 固くて脆い(もろい)材質で割れやすい
- 溶かしたときに適度な粘り気がある
- すぐに固まり、スタンプも剥がしやすい
エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスは、名前の通り、固くて脆い(もろい)材質です。古来から中世ヨーロッパで、『封蝋』として使われていたワックスと同じ性質を持っていると言えるでしょう。
だから、アンティーク感溢れるシーリングワックスに仕上がりますが、衝撃を与えると簡単に割れてしまいます。
また、ワックスを溶かすと適度な粘り気があるので、垂らしたときに薄く広がってしまうことはありません。そうすると、スタンプを押した部分が薄くなることもなく、スタンプを押す力加減に気を使う必要がないので押しやすいです。
そして、スタンプを剥がすときは、溶かしたときの粘り気は全く気にならないくらい簡単にはがれます。
総合すると、エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスは、仕上がりは割れやすくなるけど、押すときはとても扱いやすいワックスであると言えるでしょう。
にんじん
シーリングワックスの仕上がりの美しさ
- パールが混ざっていてラメ感がある色合い
- ロウ独特の艶のある仕上がり
- 細かいデザインにもワックスが入り込む
エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスは、パールが混ざっているのでラメ感がある色合いで、さらにワックス自体にもロウ独特の艶(ツヤ)があります。
このラメと艶(ツヤ)があることで、美しい見栄えで高級感も溢れる仕上がりのシーリングワックスになります。
一方で、細かいデザインの版面でも隅々までワックスが入り込んでいく柔らかさがあるので、デザインはクッキリと浮かび上がります。
ワックスの色合いが美しく、デザインもクッキリと押せる優れもののワックスということですね。
しかし、パールの混ざり具合が均一にならないので、垂らしたワックス自体が模様のようになってしまう場合があります。そうすると、ワックスのカラーとデザインの組み合わせによっては、版面のデザインが分かりにくくなってしまいます。
にんじん
エルバン社『ハードタイプ』芯無しワックスの実例
ここまで、エルバン社『ハードタイプ』の芯無しワックスの基本的な情報や特徴をご紹介してきました。でも実際のところ「押したらどんな感じになるの?」という見栄えが一番気になると思います。
そこで、私が実際に利用した実例写真を幾つかご紹介しますね。
カリグラフィと組み合わせてアンティーク感を強調
カリグラフィとエルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスを組み合わせると、シーリングワックスらしいアンティーク感を演出できます。
まるで中世ヨーロッパのワンシーンをそのまま現代に持ってきたかのような雰囲気になります。
ラッピングにブランドロゴを押して高級感を演出
プレゼントラッピングにエルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスを組み合わせると、本格的で上品な高級感を演出できます。
私の運営している『T+1』のブランドロゴは、全てこのパーリーオレンジの芯無しワックスで押しているんですよ。
にんじん
まとめ:エルバン社『ハードタイプ』芯無しワックスを使おう
この記事では、エルバン社の『ハードタイプ』芯無しシーリングワックスの基本的な情報や特徴について紹介してきました。
ご紹介してきた内容を、エルバン社『ハードタイプ』芯無しワックスを使うときのメリットとデメリットとしてまとめてみます。
- パールが入った蝋なので本格的で高級感のある仕上がりになる
- 溶かしたワックスの適度な粘り気で、誰でも簡単に形の良いシーリングワックスが作れる
- 押したあと、スタンプの版面を剥がしやすい
- 固くて脆い(もろい)ので、ちょっとした衝撃でも割れやすい
- パールの混ざり方が模様のようになりデザインが見にくくなる場合がある
どのような押し方をしても、デザインはクッキリと仕上がるし、パールの入った蝋の色味と艶(ツヤ)は本格的なシーリングワックスの印象を与えてくれるので、初めて芯無しワックスを使いたい初心者さんには特におススメです。
私も初めて使った芯無しワックスは、エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスでしたが、初めて押したとは思えないほどステキな仕上がりになってびっくりしました。
にんじん
ただし、ちょっとした衝撃でも割れてしまうことがあるので、持ち運びには気を使わなければなりません。
また、ワックスのカラーとデザインの組み合わせによっては、デザインが分かりにくくなってしまうことがありますので、なるべくシンプルなデザインの版面と組み合わせた方が良いです。
これらのちょっとしたデメリットだけ注意すれば、エルバン社の『ハードタイプ』芯無しワックスは良いことだらけのおススメワックスです。
その仕上がりの美しさは一見の価値がありますので、どのシーリングワックスを使って良いか迷われている方は、是非一度、試してみて下さいね!
エルバン社のシーリングワックスは「Tplus1」のオンラインショップからも購入することができます。
参考 エルバン社シーリングワックス(芯無し/ハードタイプ/パーリーカラー/4本入り)T+1オンラインショップ